さまざまなシーンで使われるマークシート
マークシートの使い方
丸や四角の小さなマス目を塗りつぶし、それを機械に読み取らせてアンケートや試験回答などの集計や採点をする「マークシート」。
大学入学共通テストや、公務員試験のほか、一般企業の採用試験や電子投票、ロトやナンバーズなど数字選択式の宝くじ、競馬の馬券など、さまざまなところで使用されています。マークシートの使い方は簡単で、丸や四角などの小さな図形を、鉛筆を使用して塗りつぶします。
マークシートは機械を使って回答を読み取るという仕組みになっています。これは、マークシートの読み取り機が、鉛筆に含まれる黒鉛と粘土の成分に反応するからです。まれに鉛筆の代わりにシャープペンシルでマークシートに臨もうとする人がいますが、鉛筆と同じように見えてもシャープペンシルの芯の成分は鉛筆とは若干異なります。
そのため、鉛筆の代わりにシャープペンシルを使っても、正確な読み取りがされない場合があります。
また、ボールペンやサインペンなども、マークを塗りつぶすことはできても機械が反応してくれません。マークシートの回答をする際には、必ず指定された濃さの鉛筆を使用するようにしましょう。
マークシート専用鉛筆もある
ちなみに、最近はマークシート専用の筆記具「マークシート用鉛筆」も販売されています。
マークシート専用の鉛筆は、通常の鉛筆よりもマークをなめらかに塗りつぶせるように成分などを工夫して作られています。スムーズな下記心地は、マークを上手に塗りつぶせるだけでなく、用紙へのひっかかりも防いでくれます。
通常の鉛筆でマークがしやすい鉛筆というと、鉛筆の濃さが濃いものを選ぶことになります。
しかし、芯が柔らかく色の濃い一般の鉛筆は、消しゴムで消した時に用紙が黒く汚れてしまいがちです。その点、マークシート専用鉛筆は消しゴムを使用してもすっきり消せるような工夫がされています。
マークシート専用鉛筆は、トンボ鉛筆や三菱鉛筆、ステッドラー日本など、さまざまな有名メーカーが製造・販売しています。